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今年最後の「うま」の話

※本記事はアドベントカレンダー「明日話したくなる科学豆知識2」( http://www.adventar.org/calendars/513 )の一環として書いています。


こんにちは!NSIの岩山です。

今年も残り少なくなってきました。
今日は、この年の瀬にあえて、今年の干支つながりのお話をしたいと思います。
今しておかないと、次にお話できるのは12年後になっちゃいますから(^^;)

さて、今年の干支といえば「午」ですね。「うま」です。
うまと言えば皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
競馬とか乗馬とかいろいろあるかと思います。
個人的な好みで大変申し訳ないですが、私はうまといえば「馬刺し」、これしか思い浮かびません。
好みが分かれる食べ物だとは思いますが、私の中ではキングオブ肉料理です。

そんな馬刺しですが、よく考えてみるとちょっと変わった食べ物です。
肉なのに生で食べることができるんです。
牛刺し、豚刺し、鶏刺し…。あるにはあるようですが、馬刺しのようにメジャーとは言い難いと思います。

馬刺しが一般的に食べられている理由は、その安全性にあります。
「肉を生で食べるとお腹を壊す」というのはよく聞きますが、その原因となるのはO-157などの腸管出血性大腸菌や、カンピロバクターなどです。
馬肉は、それらの汚染はまれなんです。
一方、牛がそれらの感染源になることが多いことは知られています。
馬と牛、似ているのにどうしてそんな違いがあるのでしょうか?

細かな違いは多々あれど、根本的に大きな違いがあります。
馬は蹄が1つなのに対し、牛は蹄が2つなんです!
…たいした違いじゃないじゃないか、と思われた方もいるかもしれませんが、生物学的には馬が「奇蹄目」、牛は「鯨偶蹄目」という分類で、れっきとした別の系統として扱われています。
そして、この違いにより、細菌などへの感染しやすさに差が生まれ、馬肉の生食が可能になっているのです。

この馬と牛のように、違う分類なんだけど似たような特徴(蹄)を持っているという現象を「収斂進化」といいます。
種が違っても、環境に適応していくうちに似たような形態を持ってしまったんですね。

ちなみに、牛の方の分類名に、なにやら変な文字が入っていますが、タイプミスではないです。
「鯨偶蹄目」には牛や鹿、カバと並んで鯨・イルカも含まれています。
牛と鯨は、もともとは共通の祖先を持ち、進化の過程で陸上に留まったものと水中に戻ったものとで分かれたとされています。
鯨・イルカと魚類も、収斂進化した仲間たちと言えますね。

さてそんなわけで、明日話したくなる豆知識は、

(食べ物寄り)
馬は、牛とかとは目(もく)が違っていて、細菌とかに感染しにくいから生で食べられる

(生物寄り)
馬と牛は「奇蹄目」「鯨偶蹄目」という別分類で、似ているのは収斂進化
(または)牛と鯨は「鯨偶蹄目」という同じ分類(うまと関係なくなっちゃいました)

ということで締めたいと思います。
ではみなさん、よいお年を♪


この記事で「テーマ:2014年と言えば・・・」は終わりです。明日から5日間は「テーマ:天気・季節」で「明日話したくなる科学豆知識」をお届けします。お楽しみに!

4年に1度の数学賞

※本記事はアドベントカレンダー「明日話したくなる科学豆知識2」( http://www.adventar.org/calendars/513 )の一環として書いています。

2014年はおよそ全世界の30代の数学者にとって緊張した年だったでしょう.
何と言っても数学のノーベル賞とも言われるフィールズ賞が4年に1度授与されるその年でしたから.

フィールズ賞は4年に1度開かれる国際数学者会議において40歳以下の若手数学者に送られる賞で,ノーベル賞の部門がない数学では最高級の賞として知られています.
なお,ノーベル賞に数学部門がない理由については色恋沙汰であるとかいろいろ諸説あるようですがどれも憶測に過ぎないようです.

そして今年のフィールズ賞ではフィールズ賞始まって以来初の事態が起こりました.イラン人のマリアム・ミルザハニが女性数学者として初めて受賞したのです.さらにアメリカとフランスの受賞者が圧倒的に多い中,イラン人としても初の受賞です.

ただ,フィールズ賞の授賞に至る業績はほとんど一般人には理解できないのが残念です.例えば青色LEDはすでに広く社会に普及しているため,その偉業を一般市民も感じることができますが,「モジュライ空間におけるトートロジー集合の交差数に関するエドワード・ウィッテンの推測に新たな証明を与え、またコンパクトな双曲面における単純な閉測地線の長さに関する漸近線の公式を導き出した」(Wikipediaより)なんて言われても数学の得意な大学生でも理解するのは難しいでしょう.

その偉業を理解するのが難しくても,数学者がいかに考え,どれだけの情熱を数学に注いでいるのかは,今年邦訳が出版されたセドリック・ヴィラーニ著「定理が生まれる」を読むと垣間見ることができます.
この本ではヴィラーニがランダウ減衰についての論文をクレマン・ムオとともに書き上げ,2010年のフィールズ賞を受賞するまでの日々が日記のようにつづられています.そしてこの本の醍醐味は難解な数式や専門用語も一切省くことなく,数学者の会話,思考がすべて記されているところです.例えばこの本の2ページ目の会話を見てみましょう:

「どうして僕を呼び出したんですか?プロジェクトって?メールではあまり詳しく教えてもらえませんでしたが……」
「大それたことなのは百も承知で,また,あの長年の難題に取り組んでいるんだ.非一様ボルツマン方程式の解の連続性についてだよ」
「条件付きですか?つまり最低限の連続性の評価のもとで,ということですか?」
「いや.条件なしでやる」
「そりゃすごい!摂動法の枠組みではやらないというんですね?条件なしでできそうなんですね?」

さて,この会話がわかる人がどれほどいるでしょうか?よくドラマや映画でも天才博士が助手とこんな小難しそうな会話を繰り広げているシーンがありますが,所詮それらは作り物であり,少し専門知識のある人からするとくだらない内容で萎えてしまったりするものです.しかしこれは紛れもなく最先端の数学者の会話なのです.
とはいえ,数学者も人間であることを感じさせる記述もあります.ある時は音楽を延々聞きながら仕事をしろと自分に言い聞かせ,ある時は紅茶をパクりに学校に行き,そしてまたある時はアメリカに引っ越して好きなチーズがないことをぼやきます.だからこそ,論文が完成するまでの過程に臨場感があり,数式と専門用語がたくさんあるにも関わらずヴィラーニの手記に引き込まれるのです.

さんざんステマをしたところで終わりにしたいと思います.

彗星に軟着陸!塵から探る太陽系のはじまり

※本記事はアドベントカレンダー「明日話したくなる科学豆知識2」( http://www.adventar.org/calendars/513 )の一環として書いています。

先月12日、初めて彗星に探査機が軟着陸に成功したというニュースが報じられました。

着陸に成功した探査機の名前は「フィラエ」。
フィラエは、欧州宇宙機関が打ち上げた彗星探査機ロゼッタの子機で、打ち上げからおよそ10年の長旅を経て、親機のロゼッタから切り離され、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に見事着陸することができました。

探査機フィラエのミッションは、彗星に着陸し、彗星が何からできているのかを詳しく調べることだそうです。

なぜ、彗星を詳しく調べるのでしょうか?

そもそも彗星とは、箒(ほうき)星のことです。
箒星と聞くと図左のような、その名の通り箒の形の星を思い浮かべる方も多く、実際に夜空で見たことがある方もいるのではないでしょうか。
過去にも、有名なものでは、ハレー彗星(1986年)や百武彗星(1996年)、近年ではマックノート彗星(2007年)など様々な彗星が地球に近づき、肉眼でも見えるほどの明るさになっています。

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彗星は太陽系の端の方、最も遠い惑星である海王星よりもはるかに遠いところから、太陽の重力に捕らわれてやって来る天体です。
例に挙げたハレー彗星のように一定の周期でまた太陽の方へ戻ってくる彗星(図右)もあれば、百武彗星やマックノート彗星のように、太陽から遠ざかるとそのままどこかへ飛んで行ってしまう彗星もあります。
今回フィラエが着陸したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は、ハレー彗星のように太陽の周りをぐるぐると周っている彗星だそうです。

美しい尾を持つ彗星ですが、実物は汚れた雪だるまに例えられます。
大きさは直径数十km程度の氷の塊に宇宙空間を漂っていた塵が着いたものです。

実は、彗星に付いている塵が、今回のフィラエのミッションでも非常に重要です。
塵の成分を詳しく調べることで、太陽系できた46億年前の様子を知る手がかりになると考えられています。

フィラエの着陸から数日後、このようなニュースがありました。

彗星で「有機分子」検出、着陸機フィラエ (2014年11月19日、AFB通信)


チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の成分を詳しく調べたところ、有機物が見つかったそうです。
有機物は、私たち人類を含め、生き物の材料になっているものです。
太陽系ができた当時、宇宙を漂って塵の中に有機物があったということは、地球で誕生した生命のもとの物質は、宇宙空間からもたらされた可能性があります。

これから詳しい分析が進むにつれ、彗星の塵を手がかりに太陽系ができた頃の様子がわかるようになるかも知れません。
今後の進展も大変楽しみなニュースです。

以上、科学勉強会のM.Iでした。

≪参考文献≫
杵島正洋、松本直記、左巻健男 編著 「新しい高校地学の教科書」(2006年、講談社ブルーバックス)

科学を秘めた琥珀色の飲み物

※本記事はアドベントカレンダー「明日話したくなる科学豆知識2」( http://www.adventar.org/calendars/513 )の一環として書いています。

みなさま、こんばんは。科学勉強会ののぞみんです。
昨日の辻さんからのバトンを受けて、「2014年にあったこと」第2弾です。
予告にもありましたが、今日は某局の朝の連続ドラマで話題となっているウイスキーがテーマです。
ウイスキーとは、大麦やトウモロコシを原料とした蒸留酒の一つです。名前の由来はアクア・ヴィテ(命の水)をゲール語で翻訳したウシュク・ヴェーハが訛ったものだと言われています。
普段、ドラマが放送している時間はまだ夢の中だったりするので、ぼくはしっかりとドラマを見てはいませんが、主人公である竹鶴政孝さんは日本のウイスキー史を語る上では欠かすことのできない方です。
 
まずは少し、ドラマの主人公である竹鶴政孝さんについて。
スコットランドへと留学をし、日本で初めて本格的なウイスキー製造を始めるために尽力を尽くしました。
現在では、世界五大ウイスキーとの一つに入るほど日本のウイスキーのクオリティもあがっています。
 
そろそろ、本題であるお酒の話へ移りましょう。
みなさんは、ウイスキーの中にはどのような科学が含まれているか思い浮かびますか?
 
作成過程から味や香りなど細かく数えると10以上あるかなというのが私の意見です。
その中でも、今回はウイスキー作りに欠かせない以下の3つについてお話しようかと思います。
 
醸造
 
醸造はウイスキーのみならず、すべてのお酒を造る上で欠かせないものです。
様々なお酒があるにも関わらず、
熟成は糖をエタノール(アルコール)と二酸化炭素へと分解する
この1点につきます。
 
ウイスキーの原料は大麦(モルトウイスキー)もしくはトウモロコシ(グレーンウイスキー)となっています。
それら原料はグルコースと呼ばれる糖が鎖状にたくさんつながったデンプンを持っています。
デンプンをグルコース2個がつながったマルトースへと分解し、さらに酵母によりエタノールと二酸化炭素へと分解してもらいます。
これが発酵もろみとなります。
わざわざデンプンをマルトースへと分解する理由は、酵母がデンプンのままだとエタノールへと分解することができないからです。
同じ麦を原料としているビールとの違いは発酵途中でホップを加え煮沸する点になります。
 
蒸留
 
蒸留は、発酵もろみを加熱しアルコール度数の高いウイスキーの原酒を作る工程となります。
もろみに含まれる水とエタノールの沸点はそれぞれ100℃と78℃となっており、エタノールの方が先に液体から気体へと変化します。
気体となったエタノールを再度冷却することで、度数の高い原酒を作っています。
 
ウイスキーの蒸留では単式蒸留を繰り返す場合と連続式蒸留の2種類の蒸留方法があり、香りや風味にも影響を及ぼすことが知られています。
 
熟成
 
熟成はウイスキーの味を決める大きな一つの要因です。
 
熟成は樽によって行われます。実はここの科学は詳しくは解明されていないのが事実です。
・未熟成成分の揮発
・樽材成分の分解や溶出
・成分どうしの化学反応
・エタノールと水の状態変化
などがあると考えられています。
ウイスキーの熟成に使われるのはバーボンウイスキーを除いたほとんどが、シェリー酒やバーボンを熟成された樽を用います。
ちなみに、バーボンは新樽の中を焦がして熟成を行います。
樽も呼吸をしているために、熟成年数を重ねていくごとにウイスキーが少しずつ減っていきます。
このことを「天使の分けまえ」とちょっとおしゃれな言い方をします。
 
今回は少し駆け足でかいつまんでのみ書かせていただきました。
少しでもウイスキーに興味を持ってもらえたら幸いです。
これからどんどん寒くなります。
そんなときには、ウイスキーのハイボールよりお湯割りなんていかがでしょうか?
 
明日はM.Iさんによる、お星さまの話題です。
 
文章:のぞみん

青色LEDはなぜ難しかったのか

※本記事はアドベントカレンダー「明日話したくなる科学豆知識2」( http://www.adventar.org/calendars/513 )の一環として書いています。


アドベントカレンダーの季節がやってきましたね。2013年に引き続き、1ヶ月間がんばっていきたいと思います。
今年のアドベントカレンダーでは、新しい試みとして5日毎にテーマを変えていこうと思います。

最初のテーマは「2014年にあったこと」です。
2014年もあと1か月。振り返ってみるといろいろありましたね。
科学に関する大きなニュースとしてはノーベル賞の日本人受賞でしょうか。今年のノーベル物理学賞では、赤崎・天野・中村の3名の博士が受賞し、話題となりました。この3名の受賞理由は、みなさんよく知っている通り「実用的な青色LEDの発明」です。

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図1:青色LED(画像はWikipedia「発光ダイオード」より引用)

ところで、この青色LEDの発明は、なぜノーベル賞になるぐらいインパクトがあったのでしょうか。その理由は、青色LEDの開発は、ほかのLEDと比べて非常に難しかったからです。1960年代、70年代に実用的な赤色・緑色のLEDが相次いで発明された一方で、実用的な青色LEDが生まれたのは1993年でした。青色は20世紀には作れないだろうと考えられていたのです。

では、どうして青色LEDだけ、こんなにも難しかったのでしょうか。気になりますよね。
そこで、本記事では「青色LEDがなぜ難しかったか」を工学的な視点からご紹介したいと思います。


そもそもLEDとは?

まずは、基礎知識として、LEDとは何かをお話しします。
LEDは Light Emitting Diode の略で、要するに電圧をかけると光を放出するダイオードのことです(図2)。ダイオードとは一方向にしか電流を流さない、特殊な半導体のことですが、この話の中では半導体によって出来ていると言うことだけわかれば十分です。

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図2:電圧をかけるとLEDは光を放出する

ポイント1:放出される光の波長

さて、LEDの開発において、もっとも重要なのは「放出される光の波長」です。ダイオードに使用する半導体の種類によって、放出される光の波長が決まります。つまり、半導体の種類を変えずに放出される光の波長を変えることは出来ません。
よって、いかに青色の波長の光を放出する半導体を探すかがポイントになります。幸い、青色の光を放出する半導体は、かなり昔から知られていて、セレン化亜鉛(ZnSe)系の材料と、窒化ガリウム(GaN)系の材料の2種類がありました。


ポイント2:半導体結晶の原子の間隔

ただし、ZnSeとGaNは「電圧をかけると青色に光る」ということがわかっていただけで、LEDとしては実用には耐えないものでした。どういうことかというと、実用化のためには、大きな半導体の結晶が必要です。結晶が出来ても、それが小さかったら発光する光の量も小さくなってしまうのです。発光の量が小さかったために実用に耐えなかったのです。

上の理由から「半導体結晶をいかに大きく成長させるか」という視点が必要になります。大きな半導体結晶を作るためには、基板と呼ばれる異なる半導体の結晶が必要です。この基板にLEDの原料のガスを吹き付けて、上に積もらせ、高温で固めていきます。このとき、基板の半導体の原子の間隔と、上に乗せたい半導体の原子の間隔が異なる(これを「誤差が大きい」といいます)と、うまく成長できません(図3)。当然ですが、原子の間隔は半導体の種類によって決まりますね。

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図3:原子の間隔が異なるとうまく結晶が成長できない

当時、半導体のための「スタンダードな基板」が知られており、ZnSe との原子の間隔の誤差は 1パーセント 以下でした。ZnSe は、比較的容易に結晶を成長させることはできますが、寿命が短いのです。実験では10時間程度しか持たなかったそうです。世の中に数多使われる青色LEDが、10時間で交換しなければならないということであれば、たまったものじゃないですね。

一方のGaN は、一旦成長させることができれば、結晶の頑丈さから、寿命が長いことが期待できました。しかしながら、GaN には「ちょうどいい基板」がありません。もっとも原子の間隔が近い基板ですら 16パーセント も誤差がありました。一般に、誤差の大きさが 1パーセント 以下でないとうまく成長しないと言われていますから、これは非常に大きな誤差です。

したがって当時の研究者は「結晶成長が容易な ZnSe の寿命をいかに延ばすか」と「結晶成長の難しい GaN をいかに成長させるか」の二者択一を迫られていたというわけです。

前者に傾く研究者が多い中、今回ノーベル賞を受賞した3名は後者にかけたのでした。


青色LED実用化のアイデア

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図4:GaNと基板の間にやわらかく薄い層を挟む

ブレイクスルーになったのは、赤崎博士の「GaNと基板の間にやわらかく薄い層を挟む」というアイデアでした。図4のように、上下の堅い結晶をうまく取り持つように、間にやわらかい素材を挟むのだそうです。このアイデアは成功し、大きくきれいな結晶を成長させることができました。この方法は、GaN 系のLEDやレーザーを実用化する上でなくてはならないものになったのです。


まとめ

まとめると、青色LEDが難しかったのは「青色を発色する窒化ガリウム(GaN)の原子の間隔と基板の原子の間隔が異なり、窒化ガリウムが成長しづらかったから」です。これを解消した「やわらかく薄い層を挟む」というアイデアが、ノーベル賞級の大発明だったのですね。

今回は「青色LEDがなぜ難しかったか」を工学的な視点からご紹介しました。
忘年会等も増えていきますが、ネタに困った際はぜひお使いください。2014年を振り返れるかもしれませんよ。


明日は、のぞみんさんによる2014年に話題をさらった朝の連続ドラマに関するお話です。お楽しみに!

文章:辻順平(科学勉強会)

参考ページ:
withnews ノーベル賞の赤崎勇氏、不可能だった「青色LED」実現した逆転方法

公開発表会!

こんにちは。NSIの岩山です。

今日は「公開発表会」を紹介したいと思います。

公開発表会とは、普段の活動の「勉強会」からスピンアウトした企画です。
普段は基本的に固定メンバーでお互いに発表し合って、プレゼンテーション力を磨いたり、知識を深めたりしているのですが、せっかくなので「他の人にも発表を聞いてもらいたい」「こっちの世界に引き込みたい」ということで、「じゃあ公開しよう」となって始まりました。

ここでは初めて紹介しますが、実は去年の12月から始まり、だいたい3か月に1回くらいのペースで開催しています。
NSIのウェブサイトでも、概要を紹介しています。


先日8月9日(土)には第4回公開発表会を開催し、普段参加されていない方にも来ていただいて、好評のうちに無事終了することができました。

第4回のテーマは「マックスウェルほうていしき」と「おいしいクッキーが食べたい!」。

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「マックスウェルほうていしき」は、『電磁気学の基礎の方程式についてなんとなくわかった気になる』ことを目標にした発表でした。
電気と磁気の関係を表すマックスウェル方程式について、発表者の大学での体験(単位を落とした(笑)そうです)も交えながらの内容でした。
見るからにとっつきにくそうなテーマをどうわかりやすく伝えるか、発表者が直前まで頭をひねって四苦八苦していたのが印象に残っています。
そのかいあって、目標は達成することができたようです。
来場者アンケートでも、『イメージは伝わった』『なんとなくわかった気になった』と評価をいただきました。

「おいしいクッキーが食べたい!」は、ひとつ目とはうってかわった身近なテーマでした。
クッキーのレシピに書いてある「薄力粉を使う」「切るように混ぜる」といった手順について、なぜそうする必要があるのかの解説と、実際にそれを守った場合、守らなかった場合のクッキーの出来の食べ比べを行ないました。
こちらの発表では、発表者が事前にクッキーを焼いてきたのですが・・・、その最中にアクシデント!が発生して予定していたうちの一部を用意することができませんでした。
鉄板ごと落下したそうです(泣)。
180℃の鉄板の前では救出もままならず、クッキーはあえなく床へ。
発表者に怪我がなかったのは不幸中の幸いですが、来てくださった方にはちょっと申し訳なかったです。
発表自体はテーマが身近だったこともあって、『これからは楽しみながらクッキーを作れそう』といった感想が聞かれました。

公開発表会は、今後も定期的に開催していく予定です。
開催が近くなったらまたお知らせするので、興味のある方は気軽にご連絡いただければと思います。

ではまた♪

はるにれ実験教室 2日目も終了しました

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NSIの辻です。

はるにれ実験教室無事終了しました!
悪天候にもかかわらず、土日合わせて約250人の方にご来場いただきました。
本当にありがとうございます。

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写真に写っている白髪のおじいちゃんはNSIのメンバーが扮する「木博士」。
木の面白さや魅力について来場者と一緒に考えるとても楽しい企画になりました。
独自の最強の木を考える子供たちの「想像力」に圧倒された一日でした。

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その他、木を解説するブース企画も大変好評でした。
「科学の面白さを伝えたい」というスタッフの熱い思いが伝わったのではないかと思います。

はるにれ実験教室 初日が終了しました・明日もやります!

こんばんは!NSIの岩山です。
本日2回目の登場です。

はるにれ実験教室は、初日が終了しました。
来場くださった方は約200人で、子ども67人・大人129人でした。
例年と比べるとお子さんの人数がちょっと少なかったようです。
会場が変わったこともありますが、例年日曜日のみの開催だったのが今年から土日2日間になったこともあるのかもしれません。

それでも、ワークショップ3回目には30名近くの方に参加いただけましたし、来てくださった方には楽しんでいただけたと思っています。
おかげさまで、“最強の木”のアイデアもいっぱい集まりました(^^)

写真は、ワークショップの様子です。
みなさん楽しそうにしてくださっていて、とっても嬉しいです。
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さて、当初の予定では「“最強”の木を考える」ワークショップは土曜日のみの開催のつもりだったのですが、急遽明日もやることにしました!
せっかく準備したので、もっとたくさんの方に楽しんでもらいたいからです(^^)

明日のはるにれ実験教室は午前11時~午後1時です。
ワークショップは午前11時ごろからと午後12時ごろからの2回、来場者の集まり具合に合わせて開催を予定しています。

今日の経験を踏まえ、明日も、より楽しく、ためになるようなものにしていきますので、ぜひ足を運んでくださいね~。

はるにれ実験教室初日!

こんにちは!NSIの岩山です。

今日は6月7日、はるにれ実験教室の初日です。
ここ最近の猛暑も少し落ち着いてまさにお出かけにはもってこい。むしろ風が強くてちょっと肌寒いくらいです。
北大祭も多くの人でにぎわっています。

さて、はるにれ実験教室はというと・・・、例年とちょっと違い、なかなか足を運んでいただけていません(;_;)
会場が去年までと違って北大祭のはずれだからなんでしょうか・・・。
ちょっと残念ですが、来てくださった方には楽しんでもらえるよう、準備は万端整えてお待ちしています。

今年のテーマは、以前もお伝えしたとおり、「木」です。

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写真は、実際に展示しているものの一つです。
見てのとおりのヤシの実ですが、この実は水に浮かぶんです。
そして、その中には種が入っていて、水に浮かぶことで遠くまで流れ着き、そこで繁栄を計るという繁栄戦略をとっています。
こんな感じで、木の面白さや不思議さについてのたくさんの展示や実験、そして「“最強”の木を考える」というワークショップを開催しています。

これ以外にも面白い性質を持った木の紹介や展示、実験がたくさんあるので、ぜひみなさんお越しください!

どんぐりの発芽

NSIの二世です。

最近は、はるにれ実験教室の準備として
休みの度に北海道大学内を散策して、
写真を撮ったりサンプリングをしたりしています。


そこで、今日撮った写真の一部をご紹介します。

発芽したどんぐりです。

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どんぐりが種だというのは知っていたけれど、
まさかこんな身近なところで、こんなに元気に芽を出していたとは…

特に土をかぶっていなくても発芽して、
根は地中にしっかりと突き立てて、
茎はすっと上にのばして葉をつけるなんてことができるとは…

実はこれまであまり植物には興味を持たずに暮らしてきたため、
恥ずかしながらこんな些細なことで感動してしまいました。


そうして一度気付いてみると、
よく見たら周りにも発芽しているどんぐりがたくさん。

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「新しいことを知ると、これまで何気なく見ていた景色が違って見える」

この経験が楽しいから、この感覚が好きだから、
私は「勉強すること」を「楽しい」と感じているのだと思います。

だから、はるにれ実験教室に参加してくれる人にも
そんな感覚を味わってもらえたらいいな、と考えながら
今も準備を進めています。


ちなみに、軽く調べてみたところ、
この状態でどんぐりの中に収まっているのが
いわゆる子葉(双葉)の部分だそうです。

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チャンスがあれば、剥いて中身を確認したいものです…。